クズは定時で帰りたい

趣味の時間を捻出するブログ

ブラックな思い出(6)

小さな期待

次が決まったのがお盆明けすぐでしたが、

入社は他の中途採用者に合わせて11月にしてくれと言われたので時間にゆとりがありました。

とりあえずボーナスをもらってから退職って言おうかなと思い、

9月のボーナスが来るらしき10日を待ちました。

現場に出ている私が赤字こくわけないし(前回ピンハネ率を書いたとおり)ね。

 

が、来ない。

どうせ3,000円くらいだろうと思っていたのですが来ない。

というわけで会社に退職の電話を入れました。

 

電話で通知

何故電話にしたのかというと、まあこれは単なる演出です。

 

当時の実家の状況はなかなか都合のいいものでした。

母が五十肩起因の腰痛になり、なぜか立ち止まっているのだけが難しくなりました。

(歩き回っているのは平気らしいのでパートは辞めない)

母も食器洗いや物干しなどを「私のやり方でやるんだ!!」なんて言ってられなくなり、

私が手伝うことに。

一方で父は「そんな遠く(実家からでも1.5時間)まで行ってそんな給料なら辞めたほうがいいのでは」

「母のパート先の方がマシでは」

「もっとまともな会社に早く転職したほうがいい」と。

 

これをまとめて、私は

母が腰を痛めて家事をしなければならず、父は「仕事を辞めては」と言っている。

と細眉に伝えました。嘘ではない。

予想はしてたけど今か〜って感じの細眉。

とりあえず会社に呼び出されました。

 

話し合い(1回目)

まずは事情の説明。そんなわけで辞めます、と。

激怒された。激怒風のほうが近いか。

辞められ慣れているからか、この人の感情表現がド下手なのか

怒ってる風ではあるんだけど怒りが全然伝わってこないのだ。

とりあえず大声出して机叩いてますよ感。茶番だ。


これは話が長引くぜと思ったけれど、
サビ残前から最低賃金未満な給料のために
1.8倍の給料と1.6倍の休日を捨てるわけがない。

じゃあもうこのおっさん(細眉)を挑発してマジ怒りにでもさせて
「もういい!」ってなってもらおうと判断。

 

「あのさ、みんななんだかんだと文句をつけて辞めていくけれど、会社が芝浦さんに何かした?」
「何もしてないですよ、むしろそちらは法定賃金すらくれてないですよね」
「うん」

うんって。マジ頭おかしくね?法律はお小言なのか?

「前から言ってるけど、会社にとってのあなたの価値が給料なの」
「それはわかってます。それで、これでは生活できないという結論に至りこの会社は辞めるという話です」
「努力で上げようという気はないの?」
「いや今が既に生活できてないから辞めるんですよ。今後がどうとかの話ではないんですよ」
「ていうかあなたの生活の話に会社は関与できないから、生活できないとか言われても知らないわけよ!」
「別に関与してほしいとも思ってないから自己都合で辞めるんですよ。
会社のせいではないのでどうかお気を悪くなさらないでください☆」

 

というわけで1回目は「もう一度考え直してください、また連絡するので話し合いましょう」ということで解散。


長引かせて次の仕事をポシャらせるのが狙いなのは明白だ。
だが幸い、当時9月中旬、入社は11月である。余裕。
しかも次の会社には「退職で相当もめて入社が遅れるかもしれません」と言ってあるから大丈夫だ。

で、案の定そこから連絡来ず。


というわけで必殺技「内容証明で退職届」である。

すぐ電話が来たわ。
「こんな方法取ってさあ、穏便に済まそうとしてるのにひどくないか!?」
「いや連絡が来ないもので、就業規則に30日前と書いてあったので

それまでには手続きだけでも先に進めないとと思いまして。
もし所定の書式などあったら教えてください」

早速呼び出される私。
会社の命令で呼ばれているのに交通費を請求しないのはせめてもの優しさである。

 

話し合い(2回目)

「穏便に済まそうって言ってるじゃんかぁ!」

「いや私は会社を責めようとか何かしようとか全くないです。辞めますってだけの話です」

「会社は君に資格試験の勉強会の声掛けもした、でも断った。

それで給料が足りないって言われてもあなたの責任だよね?」
「資格試験については、今年受講しても私には受験資格がありません。
受験資格ができる来年度に、最新の動向を踏まえた講習を受けたいとお伝えしましたよね?」

「でも誘いを断ったのはあなたの勝手な都合だよね」

「はいそうです。ですから会社がどうとかでなくて自己都合の退職なんです」

「っていうかこんな急に言われてもさあ」

「いやご迷惑をおかけするから2ヶ月以上前にお伝えしたんですがね、

それが急ってならもう仕方ないですけど、なんにせよ辞めますよ」

 

なんかこう前回は形式的な罵倒だったのが、

今回は個人的な怒りも入っているようだ。ふほほほ。

以降はもう前回と同じやりとりで、お互いに「だから」「ですから」がつくのみ。

マジ不毛。さすがに翌日の業務に響く。

 

「あのー、本当にこういろいろ仰ってるのはわかりますけど、

もう辞めますし、今さら何かしたところで折れませんし、11月から来ないですし」

「じゃあこれでどうですかっ!」
と出されたのが新しい条件通知。給料3万アップ。金遣いが粗いよこの人ら・・・。

しかもこの書面、見逃してはならない一文が。
「現場終了時には契約を終了する場合がある」

契約社員かよ!

いや契約社員なら前の会社と同じくらい貰わないと話にならない。

しかも時期は五輪前。

今の現場と次の現場くらいはあるとして、その後切られる可能性が高い。

これをなんでドヤ顔で「バンッ!」と出せたのか。実にクレイジー


そもそも正社員になるのが目的でこのアホみたいな勤務をしていたのにね。

その場で「話になりません」と突き返し、無事退職となりました。