クズは定時で帰りたい

趣味の時間を捻出するブログ

無償労働に依存して・・・

私の趣味の編み物界が今年ちょっと騒ぎになっていました。

動画での編み図?の著作権とかそんな話。

 

判決等はさておき、怖い意見がちらほらあるのが気になるので書いていきます。

 

 

編み図いろいろ

試しにGoogleとかで「○○ 編み図」と適当に検索してほしい。

花でも動物でもいいけど。

 

画像検索にかかるものの多くはフリーで公開されている編み図。

作者によりまちまちですが、普通に着られる服なんかもあるので

今はインターネットと針と糸で編み物ができる。誰でも。

 

今度は本屋に行く。図書館でもいいけど。

編み図は書籍になり流通している。

試しに地元の図書館で編み物の本を予約しようとすると

人気のものや新しいものは十数人が順番待ちをしていることもある。

 

また編み図のサイトで広告収入を得ている人もいる。

 

私は母に棒針、友人にかぎ針を習い、フェリシモのキットやら本やらでさらに学び

友人知人と物々交換をしてもらえるくらいになった。

だからといってフリーの編み図がいまいちだとは思わないし、

長編みを20年以上間違えていた。

 

 

素人が編み物で稼いではならない?

本題に戻りますが、

編み物関係の動画が著作権の侵害とかで消されてしまい、

それを不服として・・・というのが今年の騒ぎらしい。

 

結末はさておき、ここでちらほら見かけるのが

「そもそも素人が編み図でお金を稼ぐなんて」というやつ。

世の中には無料の編み図を公開しているすばらしい人がいるのに、

素人ががめついわという話らしい。

 

 

・・・えーと、素人が稼いで何か悪いんでしょうか?

 

素人はなんの見返りもなく編み図を工夫をこらし手間をかけて提供すべきで、

稼いではならないというのはなぜだ?

あなたのは使えるけど金払う(しかも広告収入なので自分の金ですらない)ほどじゃない、って

それこそがめついのでは。

 

 

稼いでいいのよ

もちろん無料配布を責める気は全くない。

大事な時間を使って考えたものを無償提供なんてすごいと思うし、

私もいつか使うことがあるかもしれない。

 

でも、だからといって、お金を稼ぐことをわざわざ否定する必要はない。

これは編み物に限らず、今回私が声を大にして言いたいことだ。

 

気軽に稼ぐことを悪とする風潮が進んでしまうと(転売などは別)

そういうものは最初良くても結局だめになる。

無償のもの・見えないもの・安いものに頼って要求だけ上がってきた業界は人不足ですよね。

保育とか。介護とか。販売とか。

 

そんな現代で「お前はプロではないのだから小銭すら稼いではならぬ」と言うのだ。

頼んでも、金払ってもいない相手に「金のことで素人がぐちゃぐちゃ言うな」と。

「お金を稼ぐことは選ばれし人の権利なので気軽に稼ぐな」と。

すげー。

 

 

本当にその文化が続いてほしいと思っているのか、私にはわからない。