クズは定時で帰りたい

趣味の時間を捻出するブログ

ブラックな思い出(4)

金の亡者(と私に言わしめる)

前々回に「現場が忙しい」と書いたのですが、

現場は何故か暇である。

残業どころか「あともう電話さえ取ってくれたら定時まで遊んでていいよ」などと言われる始末。

残業代なんて出るわけがない。

私の配属先にはどうにもできない部分で工程が押していて、

おかげで全体スケジュールも押していてめっちゃ暇でした。

どうやらずっと暇だったようです。

おい細眉よぉ〜嘘ついてんじゃねえよ!!

 

しかしこれにはわけがありました。

私の前任者N山さんは現場でほぼずっと居眠りしていたため(前回記事)、

その日の業務(4時間あれば余裕)が定時に終わらず残業していたらしいです。

そりゃあクビになるわ。細眉も営業マンならもっと状況掘り下げろよ!

 

そんなわけで結局お金がなくなりすぎて、

引っ越し代のあるうちに実家へ戻ることにしました。

 

当時の私の収支:

給料 11.5万円

住民税(天引きじゃない) 1万円

奨学金2.3万円

家賃6.5万円

光熱費(プロパンガス) 0.5万円

 

もうね、一人暮らしする意味がない。

実家の方が現場に少し近いし。

 

会社に転居の届出をすると、細眉から電話が。

「定期券さあ、会社経由にできないの?」

 

いやいやいや。

仮にこれ、自宅が渋谷で現場が日暮里、

会社が大崎にあるから会社経由にしてくれというならわかる。

(まあしないけど)

細眉が言っているのは自宅が明大前で現場が新宿、

会社は渋谷にあるので渋谷経由にしてくれと言っているようなものでした。

バカかよ。

 

しかも現場までの交通費はあの優しくまともな派遣先が負担するわけです。

もちろん却下しました。あたりまえだ。

もはや人間としての大事なものを捨ててますよこんなの。

 

いつのまにか外注になってた

現場が終わってから、たまに会社のヘルプに呼ばれるようになりました。

「え?これから会社行くの?芝浦さんの会社マジでおかしいよ」

と現場の所長から言われつつ会社へ向かいます。

残業代は全額出るからね、と本来いうまでもないことをドヤ顔で言われて図面を書きます。

833×1.25ですから1,041円というわけです。まあ最低賃金割ってるけど。

 

と思いきや、月末に請求書が配布されました。

今月の残業の分だ。これに捺印して細眉に提出とのこと。

残業申請が請求書とはまた不思議な・・・

 

残業申請じゃなかった!!

 

グループの別会社から私が外注業者として個人的に仕事を請けたことになっていました。

いつ開業したんだろうね私。

しかも時給1,000円で。

41円ケチってんじゃねえよコラ

 

転機(しんどい)

呆れ果ててモンスター社員にでもなってやろうかと思っていた矢先、

矯正の歯科医が私に言いました。

「そろそろ親知らずを抜いてきてほしい」

 

早速虫歯治療の歯科医(矯正のところに紹介してもらった)に連絡し、

親知らずの抜歯をお願いすると

「顎の神経に近すぎるからうちでは難しいです。口腔外科を紹介しますね」

口腔外科の紹介状と案内をもらいました。

 

口腔外科、平日しかやってない・・・

 

・・・あ、これは有給を使い、そしてついでに転職活動できるやつや!!

 

というわけで意気揚々と有給申請をし、

即刻細眉から電話をいただきました。

「土日にやってる歯医者もあるでしょう?」

「あー、紹介されたところから紹介されて、

そこの紹介先から紹介してもらったところでも

手に負えないということで紹介してもらったところなんで無理です」

 

そうなのよ。

地元歯科→顎の歯科→歯並びの歯科

→矯正中に虫歯治してくれる歯科→口腔外科、と流れ着いたので、

土日がうんたらかんたらと言える状況ではなかったのです。

 

というわけで初診、検査、抜歯、経過観察2回、抜糸と左右やって

さすがに抜歯の日は何もしませんでしたが、

腫れた顎に黄色の痣を浮かべて転職活動に励んだわけです。

結果、現在の会社に内定をもらいました。

 

もちろんこんなに有給を申請したわけではなく、

休んだ分だけ残業していました。

現場の所長が「芝浦さんとこ、歯医者行くのでもうるさいでしょ?」とわかってくれたからね。

鎮痛剤切れたら目が回るくらい痛かったけれど、ややこしい親知らずに感謝。

歯がまともな生え方をしていたら転職できなかったよ。