クズは定時で帰りたい

趣味の時間を捻出するブログ

毛深いブスの懸念

最近は若い子(っていうか子供)も脱毛するらしい。

 

子供の頃の悪口が「顔」または「毛」、それから派生するものだった者としては

まあそうなるよね・・・という感じである。

 

中学時代、周りがあまりにうるさくて学校生活に支障をきたして剃ってみたが、

剃ったら剃ったで「芝浦さんが腕毛を剃った」と美意識高い女子が騒いで

「腕毛剃っても芝浦ブサイクだから意味ねえ」

とか男子に言われて余計周りがうるさくてうんざりし、

帰宅すれば母が「好きな子でもできたの?」と囃し立てるので

もう中学在学中は剃らねえよ!と決意したのだった。

誰も「腕毛を剃ったので私はブスではなくなり恋愛する許可が得られた」などと言ってないのにね。

 

公然と処理できるのは本人のメンタル的にはいいことだ。

 

さておき色白の私、剃ったとて毛穴周囲の微妙な窪みが目立つわけで

学生時代は「あの店員さん腕毛ヤバない?」とか夜中のヤンキーなお客様から言われたりしていた。

となるとやはり脱毛が良いのかもしれない。

未だに私は剃ってるけどね・・・。

いや痩せてから行かないと「脂肪吸引どうですかどうですかどうですか」とか言われそうでびびってんのよ。

 

 

「してもいい」で済む?

ただこれには懸念がある。

今は「脱毛もあり」という感じだが、

既に大人の介護脱毛は「将来介護される時に迷惑かけないためにも」とか言い始めてるのよ。

 

 

これ、十数年後には「毛深い子は脱毛しておくのがマナー」みたいになるような気がする。

遺伝で勝手に生えてくる。毛が生えてても健康に問題はない。

すなわち保険はきかない。

となると毛深くてお金がない子は生きてるだけでマナー違反である。

 

ハイヒール履かすな、化粧も苦痛とか言ってるのに毛深いのはマナー違反。

いやいやいや。矛盾が。

自由とか仕事に関係ないとか言いながら実際は既存のルールに足したり引いたりしてるだけで、

それ自由って言っちゃだめだろ。単なる美意識の変化だろ。

 

 

整形もだよ

さらにこれが多分整形にも及んでいくと懸念している。

 

私が機器表起こすとかの仕事もらって、そこの会社がサブコンだったら

「弊社ではBIMもできるんですよ」って言うし、

「これからは役所とかもどんどんBIMでの図面提出を求めてくるようになります」って言う。

美容外科だって脱毛に来たお客さんに

「当院では整形などもできますよ」

「ちょっと変えるだけでこんなに好印象、化粧であれこれしないで済みますよ」

って言うだろうよ。

で、多分いつか「結婚する時に結婚式でメイクの人が困らないように化粧しやすい二重にする」とか

「幼顔だと頼りない感じがして会社に迷惑」とか

「シミがあると清潔感がない」とか

また他人を持ち出した判断が始まる。

 

いや別に整形もしたければすりゃあいいけどね。

あくまで選択肢としておきたい。

 

それは言い過ぎって話もあるかもしれないが、お金で解決できることって

気をつけていないと「選択肢」が「当たり前」になるのはあっという間だからね。

 

 

ルッキズムどこいった?

こういう話、権利とか多様性とか配慮とかそういうのをちらつかせて

正当化する空気をひしひしと感じるのだが

その仲間の「ルッキズムやめろ」はどこ行った?

結局見た目を気にして、

やりすぎではなく普通で正しくて当然ものとして受け容れてほしい

ってなってるのは誰なのか。

単なる選択肢でいいじゃん。するのも正しい、しないのも正しい。

 

こんなのチャーシューとタイマン張れる雁字搦めである。

全身バラ肉の私が認めてやるよ。

 

 

だから私は「容姿の優劣を隠蔽しようとするな」と言ってるのよ。無理だから。

「容姿と関係ないことを結びつけんな」だろ、と。

結びつけられて困ってる側こそ気をつけたい話という気もするけど・・・