コロナ対策で基本的に職場の全てのドアが全開になっている。
(来客のときはさすがに閉めている)
ということで今期の査定方法の会議も会議室から丸聞こえである。
目標達成のための目標
うちらは営業も兼務している(らしい)ので、売上目標も持っている。
で、査定にはもちろんその目標達成度もあるのだが
目標達成のための取り組みを個人で決めなければならない。
前も書いたけど私が「程度が低い」と毎年言われるやつね。
例えば売上を上げるには「毎月○件電話営業する」とかを書く。
もし売上が未達でも取り組みをしていたら評価しましょうねという話なんだと聞いていた。
ところが、役員が会議の冒頭で
「個人目標を達成する人は売上目標も達成すると思っていましたが
先期を振り返ると個人目標を達成した人ほど売上が未達でした。
これでは意味がありません」
と言っていたのだ。
わけがわからない。期首に言ってたことはどこ行ったんだよ・・・。
なんで?
まず、個人目標は気合いでなんとかなる。
目標は、たとえば年間2400万円の目標が設定されたら、
個人目標はそれを達成するための取り組みなわけ。
そこに「月200万円売り上げる」と書けば「テメェそっから説明しないとダメかよ」となる。
なので「品質○%上げて値上げの交渉」とか「こまめに連絡を取って受注が途切れないようにする」とか、
顧客が開拓しきれてない分野であれば「新規獲得のために○件営業かける」とかになる。
・・・これ、結果を書かなくてもやり方がどうでも、
書いた範囲の行動さえすれば達成できるのよ。私はそれでもやらないけど。
行動力が非常に高く他のことを気にしないタイプであれば簡単にできる。
社内には逆のタイプが多いのでやる人は少ないけど、
合う人には合う。
特に業種柄内向的な人間が多いので、
コミュニケーション的なことを書いとけば上層部は手放しで喜ぶ。
口先で2〜3年はごまかせるタイプである。
そして目標達成のための行動は、時間がないとできない。
もちろん仕事しながらできるものもあるが、やれば済む系は時間が要る。
つまり仕事がない部署の方が目標達成しやすい。
その結果、行動力高い人(の内、センスがなさすぎて他の部署で持て余していた方々)を集めた新事業の部署が
みんな個人目標達成で大赤字。
そりゃあそうよね。
新事業の部署はほんとよく動いてるよねとみんなで言っていたので
個人目標も達成して努力を認められるだろうというのはみんなわかっていた。
努力を認めた結果、黒字の部署よりボーナスが高くなってしまうのは
計算方法の設定に不備があっただけか、上司の個人目標のチェックが甘いかである。
意味がないと言いたいのは黒字の部署だろう。
全体の業績も加味されてしまうボーナスなんかのために努力するほど健気じゃない私は
査定が低いままである。
ひねくれてるからね、「査定上位だとこんな金額になるよ!金欲しいだろ!?」って言われると
「私が努力しても周りがもっと努力したら水の泡だからお金いらない」となってしまう。