クズは定時で帰りたい

趣味の時間を捻出するブログ

方言の問題かと思ったが

私には、というか多分同窓生にはごろごろいるんだろうけど

変な特技がある。

 

「相手を方言で喋らせる」

 

私は方言の研究者でもなんでもないので、何の役にも立たない。

 

原因ははっきりしている。大学のせいだ。

(当時は)マイナーな分野だったのと、郊外の公立二部(生活費も学費もかなり安い)ということで

とにかく全国から人が集まっていた。

石を投げたら当たるはずの東京人が学年に2人。

関東で5人。

北海道までの東日本に拡げても1割いなかった。

 

じゃあ関西人、と思うも関西人は半分もいない。

しかも三重(中部だけど)と兵庫では関西圏でも全然違うし、

一大勢力の北陸はみんな喋り方がバラバラである。

そんなわけでどの方言も主導権を握れず、

いちいち方言に突っかかっていると話が絶対に進まないので

半分くらい通じていれば大丈夫、という感じになっていた。

むしろ私が「東京の子は本気でそうやって喋ってるの?常に?家でも????」と言われていた。

結局みんな卒業までそれぞれの方言があまりブレることなく帰郷していった。

 

なので話し相手がぽろっと方言を出してもスルーしていたら

どんどん方言が出てきて第三者から同郷の人と思われることが多々ある。

大体相手がびっくりして

「は?クズちゃんめっちゃ標準語やん」

となる。

(私はおそらく多摩弁がかなり混ざっており標準語でもないのだが)

 

関西弁はなぜ直らないのか

職場には関西人がたくさんいるが、外国人もたくさんいるので

新喜劇ばりの関西弁でばばばばと捲し立てても通じない。

(丁寧語なら関西弁でも十分通じる)

しかし「関西弁だから通じない」という意識がなく、

「日本語の勉強が足りないから通じない」と思っている人も少しいる。

 

これも原因がいくつかあると思う。

 

・通じてる

「それは関西弁だから通じない」と指摘した時点で

標準語圏で通じているともいえるわけで

「そんなん言われたらなんも喋られへんわ〜」で終わりである。

「おう、じゃあ何も喋んなくていいから黙っとけ」などと言えばパワハラだし。

 

本当に通じていなければ「何?」「聞き取れなかった」となる。

実際、関東で接客業をしている関西人は標準語になってくる。

接客って事務仕事と違って雑音の中で必要な情報を一発で伝える必要があるので

適当に聞いてもわかるだけの条件をあれこれ揃えないと仕事が進まない。

私もドライブスルーで働いていたのでお金関係は関西のアクセントになっている(らしい)。

 

・多数派の経験がある

どこでも都市部の人は直さない傾向にある。

多分これは生活のあらゆる手続きが同じ言語圏の中でできるからだと思う。

 

奈良は関西弁の平均値に紀伊半島の気配という感じがするが、

大阪やら京都やらに出ないと生活が完結しないので

関西弁のスタンダードなところにどんどん寄っているのだと思う。

奈良弁の「〜み」を使う人は一人しか見たことない。

この微調整がいらなければそもそも「通じるように直す」という発想が出ないのでは。

 

現場事務所では福岡人に囲まれて仕事をしていたが、

博多華丸・大吉は標準語と考えていいような博多弁?が飛び交っていた。

しかし一人いた別の県の人は「たぶん九州か高知の西か愛媛だなあ」という感じだった。

 

結論:たぶん直らない

関西人もごろごろ住んでいる関東で関西弁を直すのは

余程不自由しないと難しいのではなかろうか。

 

いやしかし。

 

職場でダントツで直さない彼がよくいう「ちゃうやんか」とかは、

こっちの言い方に置き換えても「違うじゃんかよ」なわけで

仕事で使ったらだめなやつだろうが!!!

まずは丁寧語だ!方言の問題じゃねえ!!!

 

そこはどうすればわかってもらえるんですかねえ・・・