偏頭痛で内科にかかっている。
しかし先生はかなり治りつつある偏頭痛よりも
肥満の方が気になっているらしい。
そして血圧も血液検査も全く問題ないことに納得がいっていない。
毎回血圧と体重をを測っては
「芝浦さんの体重だと異常が出ていても全然おかしくないんだよねえ」と唸っている。
そうは言っても異常がないのだから仕方ない。
ただ純粋に太っている。純度100%の肥満。
しかし今回は話が違った。
「どうです?栄養指導受けてみない?」
「はあ」
「今担当してくれてる栄養士さんがなかなかいいんだよー、厳しくて」
完全に医師目線の「いい」である。
「痩せたらさあ、人生変わると思うよ?
着たい服とか、夏は海で水着とか、そういう楽しみも増えるわけだしさあ」
「・・・その辺に子供の頃から興味がないんでモチベーションが存在しなくて困ってるんですよね・・・」
「・・・」
すまんな。
「人を見る目もさ、変わるわけよ。芝浦さんなんてぐぐっと変わると思うけどねえ僕は」
「昔から太ってたものでピンと来ないんですよね、
いや痩せたくないわけじゃなくて、想像がつかないといいますか。すみません。」
「うー・・・」
ほんとすまん。
「まっまっ、それはそれとして受けてみなよ一度。ね。はい予約取りましょう」
というわけで予約を取った。
「じゃあ予約したわけだし、とりあえず身長体重腹囲を測ろう!」
「え!」
「そういう情報が揃ってた方が相談時間をフルに使えるからね!」
腹は難しい。
というのも長年の鼻炎によりほぼ常に腹式呼吸の私、
やたらと腹のサイズが動く。
飾らない腹囲のポジションとは一体どこなのか。
などと考えていてすっかり忘れていたが、今日ワンピースなのよ私。
まあ病院で服を脱げませんというのも変な話で別にそれはいい。
が、看護士さんはそうでもないらしい。まあ内科は下半身見慣れてないよね。
「あっ服はどうしよう・・・」
「ああ、服上げるんでどうぞ」
「みっ見えちゃいますよね」
「じゃあ服の上からでも、どうせ太いんで」
「そうはいかないです!そうだタオル持ってきますね」
「大丈夫ですパンツ履いてるんで、あっタイツも履いてますし」
ややとにかく明るい感じになってしまった。
タオルを巻いて計測。
しかしいずれも数値がわからない。教えてもらっていないのだ。
一体何を言われるんだろう・・・
まあそもそも転勤なのでどこまで受けられのやら。
3回いけるかどうかでは。